物理学辞典
あれはちょうど一月ばかり前、調べもので遅くなった帰り道のこと。
大学の図書館を出て、そろそろ店じまいの古書店街を歩いていると、あるお店の均一棚に何やら大きな物体が鎮座しているのが目に入りました。
あ、あれはもしかして・・・と近付いてみれば、まさについ先程まで図書館で首っ引きにしていた一冊。これを参照するためにわざわざ足を運ぶ事も多い長年の「愛読書」です。
ふうんどれどれと手に取って中身を検めてみると、これが思わず「新品ですか?」と聞いてみたくなる程良好なコンディション。外箱に直書(じかが)きされた価格を確認してこちらにもまたビックリ。
これ位なら今の持ち合わせでも充分です。でもこれウチまでちゃんと持って帰れるのかなといささか不安になりつつも、カラダは既にヨッコラショと肩に担いで店内のレジへと一目散。
・・・そんな経緯で我が家にやって来た『物理学辞典』(培風館)。A4判で2500ページという巨大な“コンクリート・ブロック・サイズ”なので書架には収まり切らず、取り敢えず机の脇を置き場所にして毎夜読み耽っています。
時にこういった「超」の付く掘り出し物にも出逢えるから、やっぱり古書店巡りはやめられないのですねぇ。