蒼風閑語

ll_bluewind_llのひねもすのたりのたり

弥生の晦日

3月1日の「十六夜(いざよい)」に続いて今月二度目に巡って来た昨夜の満月は、まさに "Blue Moon" と呼ばれるに相応しい見事なものでした。

この時期ならではの比較的遅いタイミングでユックリと昇って来た「十五夜」の月は、文字通り“お盆の様な”真円度で煌々と輝いているフル・ムーン。

帰宅途中の夜8時半頃まだ随分低い位置にあるのを、まるで蛍光灯の明かりでも見る様に目を細めながら眺めていました。

そして視線をもう少し上の方まで広げてみれば、晴れ渡った夜空には月に負けじと懸命に瞬(またた)いている幾つもの「エストレリータ(小さな星たち)」。

モチロン寒の戻りの真っ最中のことですから、細めた目尻からは涙がチョチョ切れ、鼻は真っ赤、周囲に白い息を撒き散らしながらの“お月見”でしたけれども・・・。

更にこの寒さによる“ケガの功名”と言うべきなのでしょうか、東京の桜が満開になるのもどうやら来月からの新年度に持ち越された様なのでした。

さぁ、明日はいよいよ「卯月の朔日」です。