蒼風閑語

ll_bluewind_llのひねもすのたりのたり

春スタイル

今日は朝からとても気持ち良く晴れ上がっていたので、ブラウンのカットソーにオフホワイトのコットン・ジャケットという“春の出で立ち”で神保町を歩きました。

それでも動いていると汗ばんで来るので、日が高い内はジャケットは手に、カットソーは肘の上まで袖捲りといった格好。こうなるとさすがにスプリング・コートやストールをまとった姿は少々重い感じ。

数日前には「・・・元気良過ぎ」と感じていたTシャツ姿が、今日は何となく「それ正解!」と言いたくなって来る風情でもありました。

夕方6時近くなってもまだ薄明るい中をそろそろ引き揚げるつもりで歩いていると、馴染みの理工書専門古書店の均一台では、更に新しい本を品出ししようとしているところ。

思わず足を止めて、今紐解かれたばかりの山のひとつを見てみれば、“岩波講座基礎数学”分冊の端本が十数冊。すかさずチェックすると藤田宏氏による『解析入門 Ⅴ』が300円で。これはラッキ~!

ではこれもついでにと、同じ値段で出ていた一瀬正巳氏の『誤差論』(培風館)も併せて持ち帰る事になりました。B6判で僅か120ページ程のコンパクトなハードカバー版。理工書ながらなかなかキュートな体裁です。

今日の春向けスタイルに合わせた様な軽快な2冊を鞄に収めて、ようやく夜の色になって来始めた古書の街を後にしたのでした。