蒼風閑語

ll_bluewind_llのひねもすのたりのたり

輸入盤の魅力

陽射しも風も雨さえもがすっかり秋らしくなって、本を読むにも音楽を聴くのにもうってつけの日々。今日は早々に帰宅して、読みかけの本に目を通しながらBGMには昨日届けられたばかりのCDを。

近頃は音源といえば1枚400~500円程度の中古LPを購入する事がほとんどなのですが、実は新品CDの中にも輸入盤だと1枚600~700円程のものが結構あるのです。

今回手元に届いたのもそういった廉価盤を積極的にリリースしているマイナー・レーベルからのものなのですが、内容的には決して“安かろう悪かろう”とはなっておらず、メジャー・レーベルからライセンス移譲を受けての廉価販売、つまり実質的には過去の名作のリニューアルに等しいものとなっています。

その内訳をご紹介しておくと、ツェムリンスキーのマゼール指揮ベルリン・フィルによる『抒情交響曲』とバーバラ・ボニー、フォン・オッターらによる『歌曲集』(2枚組)、カラス、ディ・ステファノ、ゴッビらの歌とセラフィンの指揮によるドニゼッティの『ランメルモールのルチア』(2枚組)に、チェリビダッケ指揮シュトゥットガルト放送響によるブラームス交響曲第3番・4番』という錚々たるライン・アップ。

この内ツェムリンスキーの2作品はグラモフォンから、ドニゼッティはEMIからのライセンス移譲によるもの。チェリビダッケのみグラモフォンからの「純正」ガジェット・ヴァージョンです。

ちなみにこれら4点を全て併せても国内盤の新譜CD1枚とほぼ同じ位の値段。作品やアルバムについての情報はネットで検索すれば何かしら出てくるのですから、本当に何から何まで「ありがたい」の一言に尽きますね。