ノーベル・ウィナー

昨日報じられた「ノーベル化学賞日本人２人受賞」のニュースは、月並みな表現ですがとても“嬉しい驚き”でした。

これで日本の輩出したノーベル賞受賞者は、米国籍の南部陽一郎氏を加えると都合１５名に上るとの事。同じ日本人の一人として何とも誇らしい限りです。

さて今回の受賞理由となっている「クロスカップリング反応」、有機合成化学というジャンルに含まれるという事らしいのですが、誠に恥ずかしながら“寡聞にして初耳”でした。

何でも本来は容易に結び付かない炭素原子同士を化学反応によって自在に結合させる技術だそうで、その触媒にパラジウム原子を用いるととても扱い易くなるのだそうです。

そして扱いが容易なだけに応用する際の汎用性も非常に高く、現在の産業においては欠かす事の出来ない基礎技術の一つとなっているとの事でした。

身近にある医薬品の合成や液晶の製造に不可欠な技術と聞けば、グッと親しみも沸いて来るというもの。これを機会に、少しばかり化学の知識を増やしてみるのも良いかも知れませんね。