蒼風閑語

ll_bluewind_llのひねもすのたりのたり

晩秋の好日

勤労感謝の日」の今日、東京地方は雲がやや多目ながらも体感的には暑くもなく寒くもなく、紅葉狩りなど行楽にはもってこいのお天気になりました。

こんな日は一日を有効に使いたいもの。午前中は洗濯機を回しておいて少しばかり部屋の片付けと目に付く所のお掃除など。

お昼ご飯の後に淹れたて熱々のコーヒーをゆっくりと愉しんでおいてから、午後には買い物がてら近所をそぞろ歩きです。もちろんカバンの中には小さな折り畳み傘を忍ばせて。

真っ直ぐ行けば地元の商店街には3分で着いてしまうので、まずは丸っきりアサッテの方向に足を踏み出して“長大な回り道”のスタートです。

雲の浮かんだ空を眺めたり黄葉した街路樹に目を遣ったりしながら、気の向いた所でお店を覘(のぞ)いたり小さな公園のベンチに腰掛けてみたり。

そうしてやっぱり足を向けてしまうのは街の古書店。均一台に並べられた文庫本をあれこれ検分して、世評は高いのに未読のままにしていた環境論の古典を1冊買い求めておく事にしました。

そこを潮に散歩コースを折り返し、帰り道は手に入れたばかりの文庫本を読み読みの“ながら歩き”です。

地元に帰り着いた時には既に真っ暗になっていましたが、気持ちの良い午後の空気と綺麗な黄葉・紅葉を堪能して、何だかとても素敵な“晩秋の好日”だったのでした。