蒼風閑語

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プログラミング入門以前

1週間ばかり前に近所の“チェーンストア系新古書店”で買い求めた、伊藤華子氏1998年の著作『パソコンプログラミング入門以前』(毎日コミュニケーションズ)を読了しました。

柴田芳樹氏の『ソフトウェア開発の名著を読む』(技術評論社)を読み終えたところで店舗を訪ねてみると、エンドに置かれた数台の可動式ワゴンの中にこの本が埋もれていたのです。

言語のイロハの前段階、「そもそもプログラミングって何?」といったレベルの疑問に答えてくれそうな風情に惹かれての購入でしたが、実際に目を通してみると結果は期待を大きく上回るものでした。

もし本書の内容を一口で表現するならば、“プログラミングを学ぶ前に聞いておくべきオリエンテーションもしくはシラバス”の様なもの、と言って良いかも知れません。

主だったプログラム言語の歴史から始まって、それぞれの言語が固有に備えている特徴と利点のアウトライン、加えてプログラミングのテキストに頻出する重要語句についての、シンプルな例を示しながらの簡明な解説・・・。

分野を問わず初心者向けの概説書にありがちな“テキトーに端折った”感じもなく、非常に丹念に書かれた“手厚い”手引書になっているのではないかと思いました。

ここ数ヶ月着目しているコンピュータ関連書籍ですが、どうやらなかなかの良書が手元にやって来ている様です。

パソコンプログラミング入門以前

パソコンプログラミング入門以前