老婆心

地震発生から１週間が過ぎました。

まだまだ色々な心配事や小さな不便は残っているものの、都内の生活は少しずつ平常な状態に戻りつつあります。

私達の様に比較的被害の小さかった地域に住む者が、なるだけ早い時期に通常の生活のペースを取り戻す事・・・大きな目で見れば結局それこそが、被災地への救援を幾らかでも迅速でスムーズなものにする事へと繋がって行くのでしょう。

さて、今日の夕方に訪ねてみたところ、スーパーやコンビニエンス・ストアの陳列棚には随分とたくさんの商品が戻って来ていました。この分だと早晩、通常の状態に立ち戻りそうな気配です。

未だ予断の許される「楽観的状況」には至らないにせよ、需給双方打ち揃っての努力と工夫が奏功して実現が叶った、実に見事な早期復旧だという気がしています。

翻って・・・。

先週末から今週の半ばにかけて篭城が出来そうなほど日用品や食料品を買い込んだ方々には、せめて買い過ぎて食べ切れない食品をコッソリ廃棄したり、場所塞ぎになった日用品の返品を強要したりといった “恥と愚の上塗り” だけはして頂きたくないな・・・と思います。

多少の事があっても必要なものを必要なだけ調達してそれで「事足れり」としていた多くの皆さんは、買い溜めに奔走なさった極一部の方々の行動を非常に冷静な目で注視しているのだという事を、どうかお忘れなく。

え？・・・いやいや、もちろん老婆心ながら。