杵柄（きねづか）

相変わらず風は強かったものの空は真っ青、気持ちよく晴れ上がっていたゴールデン・ウィーク前日の木曜でした。

こんな日は普通ならばフラフラと寄り道をしながらユックリ帰途につくところですが、今日は何もしないで真っ直ぐ帰宅です。

帰り着いたら数日前に自分で編集したＣＤを聴きながら、押入れの奥から引っ張り出したゴム製の練習パッドに向かって愛用のスティックをパタパタ。

さすがに手足についてはアタマで思った通りに動く訳も無いので、ひたすら曲の構成とグルーヴ感を体に沁み込ませる作業に終始したのですが、久方ぶりのウォーム・アップとしてはこんなものでしょう。

・・・そう。実は明日、十数年ぶりの“スタジオ入り”なのです。

３月１１日の震災をキッカケにかつてのバンド仲間から連絡があって、そこから文字通りに「あれよあれよ」という間のお話。

何となく、ドラマー探しに窮していたらしいその昔馴染みのペースに単に“乗せられただけ”の様な気もするのですが、まぁそこはそれ。

ちょうど先日 Gino Vannelli を聴いて腕がムズムズし始めていたところへのこの話。アレはもしかすると、この活動再開への前兆・先触れだったのかもしれません。

いわゆる「昔取った何とやら」ではあるのですが、取り敢えずゴールデン・ウィークのスタートとしては“悪くない”感じです。