蒼風閑語

ll_bluewind_llのひねもすのたりのたり

残暑の効用

12日(月)が十五夜で「中秋の名月」、13日(火)が「十六夜(いざよい)の月」だったのですから、昨日14日(水)は「立待月(たちまちづき)」で今夜のお月様は「居待月(いまちづき)」という事になります。

じゃあ明日の夜は・・・と問われれば、そこは御想像通りの「寝待月(ねまちづき)」。実は今夜の「居待月」も月曜日から考えるとエッ!と思うほど月の出の時刻が遅くて、我が家の向かいにあるビルの陰から月が姿を見せたのは、ほんの30分ばかり前の事でした。

それにしても天気がいいのを良い事に、ほぼ毎晩の様に“帰宅途中のお月見”を愉しんでいると、月の見え始めるタイミングが本当に大きく変わって行く事に改めて驚かされます。

文字通り、十六夜→ちょっとだけ遅い。立待月→やや遅目だけどまだ充分立って待っていられる。居待月→結構遅いぞどこかに腰掛けて待とう。寝待月→腰掛けていつの間にかウトウトしている内にやっと来た・・・という感じでしょうか。

実際の月齢データを見てみると、この時期は月の出時刻が1日におよそ20~30分間隔で遅くなって行くので、まさにこれらの命名通りの“待たされ具合”とも言えそうです。

晴れて暑い日が続いているからこそ連日の名月を愉しめているのだと思えば、長引く残暑もまんざら悪い事ばかりではないなぁ・・・という気がして来るから不思議。

しかしこの暑さもどうやら土日一杯で“今度こそ”峠を越えそうな気配。いや~もう少し、もう少し。ホンのもうひと踏ん張りです。