蒼風閑語

ll_bluewind_llのひねもすのたりのたり

十六夜の月

昨日十五夜の「中秋の名月」そして今夜の「十六夜(いざよい)の月」と、見事なお月様が愉しめているここ数日です。

例年だと初秋に特有の涼風を感じながら眺める満月ですが、今年は昨年同様に残暑厳しい中でのお月見となりました。

昨日は昼間から「これでもか!」とでも言いたげなピーカン状態でしたが、意外と湿度が高めで月の輪郭にはややグラデーションがかけられた感じ。

むしろ今夜の「十六夜の月」の方が昨夜よりも空気が乾燥している分、より冴え冴えとした風情を醸し出しているかも知れません。

それにしても熱帯夜の中で見る中秋の名月・・・こんな事もたまにならいざ知らず、これが常態化して行く様だとやはり地球環境の変化に思いを巡らせない訳には行かないのでしょう。

特に「あの日」からの半年間というもの、地球規模で今でも着々と進行している気候変動に関するニュースなど、どのメディアにおいても殆ど目にする機会がなくなっている気がします。

そういえば、南極上空のオゾンホールが観測史上類を見ないほど巨大になっている・・・というニュースを新聞で目にしたのは、今年の事だったのかそれとも昨年だったのか。

こういった「大局観」に基づく大きな問題にもそろそろ視線を戻して行く時期なのかも知れないなと、煌々と輝くお月様を眺めながら考えていた夜だったのでした。