神無月

神無月の朔日だった昨日、いつもの様に神保町を歩いていました。

普段通りのコースで馴染みのお店を覗いていたのですが、近頃ドラム脳がやたらに活性化しているせいもあってか、どうも食指の動きがいまひとつ。

こういう状態では無理して買ってもせいぜい“積ん読”のが関の山。本の山の一角を新たに一冊分高くしただけ・・・といった事にもなりかねません。

こんな時はスッパリ本の探索は中止して、せっかく活性化している音楽脳に新たな刺激や栄養を与えた方がイイに決まっています。

・・・という訳で古書店巡りは早々に切り上げて、残りの時間を全て楽器屋さん訪問に充てる事にしたのでした。

明大通り沿いに軒を連ねる楽器店群をハシゴしてドラム・フロアを眺める内に、とあるお店で中古と思しきワイヤ・ブラシを発見。

ワイヤの数本に「先折れ」や「切れ」がありますが、正札に比べて半分以下という価格設定が気に入ったのと、左手の鍛錬にちょうど１セット欲しかったところだったので新しいスネア・ヘッドと併せて買い求めておく事にしました。

そして今日は収納の奥からスネア・ドラムを引っ張り出して、以前使っていたCSタイプのものから昨日手に入れたコーテッド・タイプへと、ヘッドの張替え作業です。

シビアなチューニングは次回のセッション時にスタジオで行う事として、今日のところは取り敢えず換装のみ。まっさらのまだ固いヘッドの上をサラサラとこれも買ったばかりのワイヤ・ブラシで撫でていると、もうそれだけで何とも言えぬ至福の気分。

その後は結局シンバルやら各種ハードウェア類なども取り出して、久々にホコリを払っている内に短い日が暮れて行った、何とも“インドアな”神無月の休日だったのでした。