蒼風閑語

ll_bluewind_llのひねもすのたりのたり

卯月の室内楽

昨日は例によって例のごとく、神保町を歩いていました。

何か特段の目的があった訳では無く全くの「そぞろ歩き」だったのですけれども、良い出逢いというのは得てしてこういう時にこそやって来るもの。

とある中古盤屋さんの店頭では折しも恒例となっている「100均セール」を開催中。全体的に小ぢんまりとした規模ではあるのですが、今回はLPもそれなりの量が出されています。

ざっと眺め回したところCDの方にはピンと来るものがなかったのでLPに的を絞っての品定めとなったのですが、見ればかなり状態の良いクラシック・アルバムが何セットか入っています。しかも何れも国内CDは廃盤になっている結構渋めの室内楽作品ばかり。

ややあって選んだのは、ドイツ・バッハゾリステンの『バッハ協奏曲集』、オーレル・ニコレによる『シリンクス/フルート・リサイタル』、アマデウス弦楽四重奏団モーツァルト作品集、ベルリン・フィルハーモニー八重奏団によるベートーヴェン『七重奏曲 変ホ長調』と、同楽団によるシューベルト『八重奏曲 ヘ長調』の5点。

アマデウスSQ.のモーツァルト作品集には「クラリネット五重奏曲 イ長調」と「オーボエ四重奏曲 ヘ長調」、それに4つの「フルート四重奏曲」が収められており、それぞれのソリストはペイエ、コッホ、ブラウというこれまた渋めの方々です。

これだけの名作・名演を500円玉1個で手にする事が出来るのですからただただラッキ~!の一言。今が盛りの八重桜の下(もと)、思わぬ出逢いに気を良くしていた“卯月の土曜”だったのでした。