蒼風閑語

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荒野の戦士

その第1巻である "Book One - The Leopard Mask" に引き続いて読み進めていた、"THE GUIN SAGA Book Two - Warrior in the Wilderness" (Vertical) を読了しました。

原作は栗本薫さんのライフ・ワークとして広く知られている大河ヒロイック・ファンタジー、“グイン・サーガ”シリーズの第2巻『荒野の戦士』(ハヤカワ文庫)です。

Alexander O. Smith と Elye J. Alexander の両氏による英訳も、第1巻同様に読み易い英文ながらファンタジーならではの雰囲気もふんだんに盛り込まれた秀逸なもの。

チラホラ現れるやや特殊な訳語も "Book One" で大分慣れていたので、本巻ではストーリーそのものを比較的ジックリと愉しめた様な気がしています。

特にこの巻はシリーズを通しての重要人物がどんどん登場してくるので、たとえその後の展開が判っていても読中のワクワク感はかなりのものです。

もともとあまり動きの良くない「英語脳」を錆び付かせない為にこの英語版を読んでいるのに、原作を一気に再読したいという本末転倒な願望すらムクムクと沸き上がってくる始末でした。

英訳書を2冊読み上げてみて、改めて原作の持っている「お話」としての圧倒的な面白さ・吸引力の強さを再確認させて貰った次第。

・・・さて、次の洋書は何を選びましょうか。"Book Three" に取り掛かる前に少しばかり間を置きたいと思っているので、ここはしばらく考えてみる事にします。

The Guin Saga: Book Two: Warrior in the Wilderness

The Guin Saga: Book Two: Warrior in the Wilderness