古馴染
昨日の土曜日はカラリと晴れ上がった好天の下、比較的急ぎ足で神保町の古書店街を歩いていました。
馴染みのお店の均一台を中心に品揃えをチェックして古本の匂いを愉しんでいると、急いでいるつもりでもアッという間に時間が過ぎて行きます。
アトの予定があるので今日のところはココで最後にしよう・・・と決めて足を踏み入れたとあるお店の新書・文庫のコーナーを物色する内に、タスキで束ねられた分厚い文庫の2冊組を発見。
ん?と気になって手に取ってみると、その第1巻は既に品切れ状態になってしまっている金子務氏の代表作『アインシュタイン・ショック ― 大正日本を揺がせた四十三日間』(岩波現代文庫)でした。
この本が文庫化された時に読んでみたいと思っていたにも拘わらず、他の事にかまけて後回し後回しにしている内に、気が付けば片方は増刷がストップしていたのです。
見れば状態も比較的良好な上になにしろかなりの廉価、これぞ一期一会の「出逢い」というものかも知れません。
何だか街で偶然に出会った友人の様な2冊の文庫本をカバンに収めて、その後は(こちらは比喩でなく本物の)古い友人が出演しているライヴ・ハウスへと急行。
これまた古馴染の顔ぶれによる演奏と終演後の打ち上げと、すっかり夜が更けるまで愉しんでいた土曜の夜だったのでした。
アインシュタイン・ショック〈1〉大正日本を揺がせた四十三日間 (岩波現代文庫)
- 作者: 金子務
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2005/02/16
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アインシュタイン・ショック〈2〉日本の文化と思想への衝撃 (岩波現代文庫)
- 作者: 金子務
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2005/03/16
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