蒼風閑語

ll_bluewind_llのひねもすのたりのたり

カールとワンダ

ちょっと上着なしではいられない程だった昨日に比べると、今日は一転上着を着ていられない位に気温が上がりました。

やはり季節なりの気温になるとココロもカラダも軽やかになって来る様で、夕方の帰宅途中に神保町まで足を延ばしてみました。

ちょうど雲が厚くなってやや不穏な空模様になっていたので、お店の方とアイサツ代わりにお天気の話などしながらユルユルと巡回。

本については今日は残念ながらコレというものが無かったのですが、実はCDの方でとても良い出逢いがありました。

ひとつはある古書店。そのお店では音楽書を集めたコーナーの脇に若干の中古CDも並べられているのですが、その中にベーム指揮ウィーン交響楽団の演奏によるモーツァルトの歌劇『フィガロの結婚』全曲盤があったのです。

近頃海外のマイナー・レーベルから復刻CDが発売されて入手し易くなった1956年の録音なのですが、今回出逢ったのはオリジナルであるフィリップス・レーベルの国内盤。手に取ってみればケース・ディスク共にコンディションも良好です。

意外な場所で探求CDに出逢った余勢をかってクラシック専門の中古盤屋さんにも顔を出したところ、こちらではランドフスカのバッハ作品集を発見しました。彼女の演奏はこれまでLPでしか聴いて来なかったので、未聴の音源がCDで手軽に聴けるのは嬉しい限り。

しかもフィガロ3枚組とバッハ2枚組を併せても2000円程にしかならないのですから、いつもながら本当にありがたい話。この街に足を運ぶと何かしらいい事があるのが、いっそ不思議になって来る位です。