蒼風閑語

ll_bluewind_llのひねもすのたりのたり

部分月食

今年が何だか「天体ショー」の当たり年みたいになっているせいもあるのでしょうが、次から次にやって来る大イヴェントの影に隠れていた感もあった今夜の部分月食

今夜は二十四節気の一つ「芒種」の前にやって来る普通の十五夜かと思っていたのですが、昨日見られた「小望月(こもちづき)」の見事さにつられて調べてみた結果判明したトピックです。

日中の最高気温が26.5℃を記録して夏日になった今日の東京地方、お昼間はカラリとしたとても良いお天気に恵まれていました。

ところが陽が沈んで夜の帳(とばり)が下りてくると次第に空一面は層状性の雲に覆われて、満月どころかお星さまさえ見られない生憎の空模様へと急変。

月食の時間帯がちょうど帰宅途中にあたっていたので南東の空を眺めてみましたが、「そこに月があるんだな」とかろうじて判る程度のボンヤリした月明かりしか見えません。

それでも時折視線を上げて目を凝らしていると、雲の薄い部分では端っこが欠けたいびつな月のシェイプが薄っすらと見えているのを確認する事が出来ました。

層状雲のヴェール越しに見る初夏の月は、いつになくエキゾティックな佇まいを感じさせるものであった事を申し添えておきましょう。

そう。いつの間にか、でも確実に、夏の足音は近付いて来ている・・・という事なのでしょう。明日は「芒種」です。