水無月の晦日
6月の末日であり最後の土曜日でもあった今日、いつもの様に元気よく神保町を歩いていました。
とはいえ本については一昨日良い出逢いをしたばかりなので今日は模様眺め。こんな日はいきおい中古盤屋さんで過ごす時間が長くなります。
行きつけのあるお店の店頭では折しも「100均セール」を開催中。しかも今回は普段よりもLPの出品が多めです。
どれどれと早速エサ箱に頭を突っ込んで物色し、ややあってから3枚のアルバムをチョイス。ロン・ウッド3枚目のソロ作品『ギミ・サム・ネック』、ダイアン・シューアのデビュー作『ディードゥル』、ジョン・ウィリアムズがかつて率いていたバンドの第1作『スカイ』です。
もちろんこれだけでは物足りないのでその足でクラシック専門フロアへと移動。今度は店内の通常棚なので相応にジックリと“ためつすがめつ”しながら選びます。
こちらで特に目を引かれたのは、マリア・カラス最初のオペラ全曲録音とされる1952年のセッションによるポンキエッリ『ラ・ジョコンダ』。未開封の新品です。
コンパイルされたアリア集などで一部を耳にしたことはあったものの、キチンと全曲に耳を傾けるのはもちろん初めて。しかも相当の長尺なのにわずか1000円そこそこという破格値なのですから、コレはどうしたって「取り敢えず聴いとけ!」ということなのでしょう。
・・・という訳で、CD3枚組のオペラ全曲盤とLP3タイトル合わせてちょうど1500円で持ち帰ることになり、足取りも軽く帰途についた「水無月の晦日」だったのでした。