蒼風閑語

ll_bluewind_llのひねもすのたりのたり

処暑前の出逢い

明日はもう二十四節気のひとつ「処暑」だというのに、毎日毎日暑いですねぇ・・・。

おかしいなぁ、ウチのカレンダーにはちゃんと「夏の暑さも峠を越して秋の気配が満ちて来る季節」って書いてあるのに。

・・・などと益体もない事をひとりごちてみたところで詮ない話です。

こんな日はせめて帰りに寄り道でもしてみましょうと、少し遅い時間でしたが馴染みの中古盤屋さんまで足を延ばしてみる事にしました。

閉店の30分程前だったので、3つあるフロアの内1階部分だけをササッと。バロック音楽、現代音楽、指揮者別ボックス・セット、その他特選ボックス・セット、各種オペラ、各種リート、と入り口脇から奥へ向かってコの字型に。

さすがに今日は何も無いかな・・・と思っていると、最後のリート・コーナーでテンシュテット指揮ロンドン・フィルとポップ&ヴァイクルによるマーラー『子供の不思議な角笛』を発見。ケースに少しばかり瑕疵がありますが未開封の新品です。

ちょうど聴きたかったところだったんだよね~と喜んでいると、続いてホッターとドコウピルによるシューベルト『冬の旅』も見つかりました。吉田秀和氏の文章で本作のことを知ってから、これまたずっと聴いてみたいと思っていたアルバム。

まったく現金なもので、こうなると暑さに参っていた事などすっかり忘れてにわかに上機嫌。元気よく最寄駅に向かった葉月の夜だったのでした。単純です。