蒼風閑語

ll_bluewind_llのひねもすのたりのたり

皐月の朔日

朝から何となくドンヨリとした空模様でしたが、夕方からはとうとう雨になってしまいました。

普段ならアタフタと慌てふためくところなのですが、今日はたまたま傘を持ち合わせていたので泰然自若。

しばらく前からカバンの中に折り畳み傘を入れっ放しにしておいたのが、思わぬところで役に立ったカタチ。ズボラも時には役に立つ・・・という事でしょうか。

さて、今日から5月。明日2日は「八十八夜」ですから、暦の上では春から夏への「境い目」という事になります。ちなみに『気象科学事典』(東京書籍)によると、

【八十八夜】

立春から数えて88日目の5月2日ごろ。雑節の1つ。種まきの適期とされ、茶摘みの最盛期。「八十八夜の別れ霜」といって、このころが霜の降りる最後となるが、晩霜のために茶や桑などが被害を受けることもある。

との事。ではついでに「晩霜」も見ておきましょう。

【晩霜】

晩春から初夏の頃に降りる霜。「おそじも」ともいう。低気圧の通過に伴って、強い寒気の流入があり、その後、移動性高気圧に覆われてよく晴れると夜間の放射冷却が強まり、地表面付近の気温が著しく低下して起きる。発芽成長期の農作物や植物が被害を受けることがある。

語釈を2つ並べてみると、「八十八夜の別れ霜」という成句のイメージが一気に広がる気がしますね。