「いにしえ」の科学書
昨日の神保町。天気が良いので帰宅途中に足を延ばして寄り道を。
もちろん大方の古書店が閉まってしまうまでの数十分の事なので店頭の均一台をざっと眺め歩くだけなのですが、それでも面白いものがチラホラと見つかってしまうのがこの街の面白いところでしょうか。
昨日も面白そうな翻訳SF作品の文庫を見付けてラッキ~!と機嫌よく歩いていると、あるお店の均一台では現在品切れ中の自然科学書2巻セットを発見。
著名な科学者の重要な論文やエッセイなどが多数収録されており、一昔二昔前の科学書では頻繁に参考文献として採り上げられていた書籍です。
ただし、あくまで一般向けに企画・刊行された全集中の分冊なので、数式の頻出する科学論文集なのに縦組み、しかも選書サイズにギッシリと詰め込まれた活字のポイントが小さくて非常に読みづらい。
そんな理由で購入をためらっている内に、いつしか品切れになっていたのでした。ところが・・・ん~どうしましょう、1冊200円。もちろんコンディションも上々です。
しばらくためつすがめつした後、結局2冊とも持ち帰ることに。こうして湯川秀樹・井上健の両氏による編著、『現代の科学Ⅰ・Ⅱ』(中公バックス)が我が家にやって来たのでした。
そして昨夜今夜といくつかの収録作を拾い読んでいるところ。版組みと古風な翻訳スタイルから来る読み難さを割り引いても、やはり相当に面白いです。