蒼風閑語

ll_bluewind_llのひねもすのたりのたり

時わすれ

今日はいつもの様に神保町の古書店街をテクテク。袖を捲ったシャツにベストを重ねたスタイルが快適です。

こんな日はオモテの均一台をユックリ眺め歩くのが断然気持ちイイので、店頭で立ち止まっては背表紙を眺めたり手にとってページを繰ってみたりの繰り返し。

この街を歩くとただでさえ時の経過を忘れてしまいますが、好天の今日はひとしお。夕方になって空がややドンヨリして来たのでチラリと腕時計を見遣れば、ちょうど5時半を少しばかり過ぎたところでした。

思った程には時間経ってないなぁ、まだ小一時間は大丈夫・・・と次のお店で書架の検分を始めたホンの数分後、何だか聞き覚えのある閉店告知のBGMが。

顔馴染みの店員さんに「あ、今日はもう店じまいですか?」と尋ねると「ええ、だって6時半ですからね」と一言。

んんん?と改めて腕時計を凝視してみると、そう・・・お察しの通り、秒針が微動だにしていませんでした。いわゆるひとつの電池切れというやつです。

5時半過ぎで止まってしまった文字盤を店員さんに見せて、アハハと笑い合って和んだところで今日の古書店巡りはお開きとなりました。

今日は特別持ち帰るものも無くただただ本を眺め、ページを繰ったりカバーに記載されたリード文を読んでみたりしていただけですが、これはこれでまた愉しい本との語らいのひとときなのです。

ともあれ、明日忘れずにまずやるべきは「腕時計の電池交換」・・・という事になりそうです。