定盤三点

傘をさそうかさすまいか・・・と迷う位の小雨が降ったり止んだりしていた昨日、ブラリと立ち寄ったのが神保町にある中古盤屋さん。

何か目的がある訳でもなくボンヤリと棚を眺めていると、聞こえて来るのは今日のお買い得情報を告知している店員さんの声。

聞けば６００円以下の商品は全て半額という事なので、それでは・・・と低額商品を中心に品揃えをチェックしてみました。

こういった趣向の時は珍しかったり個性的なものよりも、所謂「定盤」と呼ばれるものの中から未聴の作品を探すのに丁度良い機会です。

小１時間程かけて品揃えを検分している内に、あぁそういえばまだ聴いてない・・・と思い当たる録音がチラホラと。

一渡り眺め終えた時点で手元にあったのは、ベーム指揮のウィーン・フィルとギレリスによるモーツァルト、クーベリックとバイエルン放送響によるマーラー、テンシュテットとロンドン・フィルによるシューベルト＆ブルックナー。

ベーム＆ギレリス及びクーベリックのマーラーはスタジオでのセッション録音、テンシュテットとロンドン・フィルの演奏は２枚組のライヴ録音で、いずれもメジャー・レーベルからリリースされている国内盤です。

以上３点のベストセラーを持ち帰り、“定盤の定盤たる所以” をジックリと味わっている昨日今日。ここ数日の潤いのあるシットリした空気感とよくマッチしています。