蒼風閑語

ll_bluewind_llのひねもすのたりのたり

豆茶のはなし

近所の自家焙煎の珈琲豆屋さんが作っている「豆茶」というものがあって、近頃これを愛飲しています。

何でも斜向かいにあるお豆腐屋の主人と共同開発なさったとかで、要はお豆腐の原料にしている大豆を珈琲豆と同じ要領で焙煎してみた・・・という事らしいのです。

淹れ方は、大さじ1杯(およそ20~30粒程)を急須に入れて、初回だけは4~5分間蒸らすのですが、2回目以降は普通のお茶と全く同様に淹れられます。

色や風味はほうじ茶とよく似ているのですが大豆の香りも仄かに漂ってとても香ばしい。聞けば千葉産のなかなか質の良い大豆を原料にしているのだとか。

そしてさすがに珈琲屋さんだけあって、味と香りをバランスよく抽出できる焙煎具合を試行錯誤の末に見付けたのだそうです。この辺りはやはり職人としての「矜持」なのでしょうか。

で、この豆茶。実際に飲み始めると判るのですけれどもすごく「持ちがいい」のです。朝急須に新しい豆を入れておくと、一日中淹れ続けても大して出涸らし感が無いという長持ちぶり。

何だか一食のうちに、お味噌汁を飲んで納豆を食べて豆茶を飲んで・・・と大豆イソフラボンの過剰摂取の様な気もしているのですが、まぁそこはそれ。

一風変わった風味を居ながらにしてユックリ味わえるのは何よりシアワセな事ですものね。