水無月の出逢い
「夜はまた雨」という天気予報でしたが、帰宅途中に神保町まで足を延ばしました。
閉店まであと小一時間ほどの古書店街は、殆どのお店が均一台の雨避けカバーを取り払っており概ね普段通りの佇まい。となれば、こちらも駆け足でチェックです。
すると数軒目に店内を覗いたお店の棚で、数カ月前に刊行されたばかりの新しい西和辞典が入荷しているのを見付けました。
初版から使い始めて現在は第2版を愛用している『西和中辞典』の版元である小学館が、今年の2月に満を持して世に送り出した一冊『小学館和西辞典』です。
手に取ってみればコンディションは新品同様、その上相場よりやや低めの値付けです。しかも改めて幾つかの見出し語を引いてみると、単色刷りながら実に見易いフォントとレイアウト。
暫しの間ためつすがめつしておいてから、そういえば明日は誕生日だし・・・などと理由にもならない理由を付けて結局持ち帰る事にしたのでした。
ここ3年ほど使っている『クラウン和西辞典』(三省堂)と併せて、和西でもようやく「引き比べ」を愉しむ環境が出来上がりました。
自分へのプレゼントとしては充分過ぎる程に嬉しい一冊との出逢いに恵まれ、予報に反して晴れ上がった空に輝く「十五夜の月」を眺めながら帰途についた水無月の夜だったのでした。
- 作者: Carlos Rubio,上田博人,Antonio Ruiz Tinoco,崎山昭
- 出版社/メーカー: 三省堂
- 発売日: 2004/09/01
- メディア: 単行本
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