蒼風閑語

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古典の復刊

来月発刊予定の書籍をチェックしておこうと筑摩書房のウェブサイトを訪ねました。「これから出る本」のタブをクリックしてみると、表紙の画像こそ無いものの近刊情報がちゃんと更新されています。

というのも、「ちくま学芸文庫」の中に2年程前から順調に刊行を続けている「Math&Science」というシリーズがあるのですが、昨年は12月に結構な“大物”が出ていてビックリした記憶があったのでした。今年はどうでしょう。

期待感に胸を高鳴らせながら画面をスクロールして行くと、あ、出て来ました。えーと何々?・・・うわ~これはまた。ウォルフガング・パウリ著、内山龍雄訳の『相対性理論』が上下2巻組となって堂々の復刊!ではないですか。

少し前に書かれた物理書だと頻繁に参考文献として掲げられていた相対論の古典的テキストなのですが、出版社品切れ状態が長く続いた事もあって、古書店でも常に「強気な価格」が付けられている逸品だったのです。

そういえば2年程も前だったか、何も無理して高価な日本語版を読まなくても・・・と英訳書の "Theory of Relativity" (Dover) をペーパーバックで入手して、そのとても「カッチリした」解説に頭を悩ませた事を思い出しました。

復刊書籍の選定センスに何時も驚かされてしまう当該シリーズですが、同日に発刊されるという瀬山士郎氏の『幾何物語』と併せて、来月の発売日(10日)を楽しみに待ちたいと思います。