蒼風閑語

ll_bluewind_llのひねもすのたりのたり

満月と満開の夜に

カレンダーを眺めて、今日はお釈迦様の誕生を慶(よろこ)ぶ「花まつり」の日なのだなあ・・・などと思いながらふと窓の外に目を遣ると、目の中に飛び込んで来たのは真ん丸なお月様。

もう一度カレンダーを見直してみれば明日は満月の様ですから、もし夜桜見物をすれば“満月の月明かりに照らされる満開の桜”を愉しめる絶好の機会という事になりそうです。

主役級の二大役者が揃い踏みといった感のある、こんな素敵な夜にピッタリ来る音楽は何だろう・・・としばし考えた末に選んでみたのは Joe Jackson 1982年の傑作で日本でもベストセラーとなったアルバム "Night and Day" です。

「満月+満開」と来れば何となくコッテリ系の重厚な音楽がイメージされそうですが、せっかく自然の方で濃厚にして芳醇な表情を見せてくれているのですから、逆に受け取るこちらの感性は出来るだけシンプルな状態にしておきたいもの。

表現する上で余分だと思われるものは極力排しているけれども骨子となるポップ・センスはあくまで強力・・・といった風情の本作こそ、刹那の生命を謳歌している桜とそれを大きく受け入れている満月の組み合わせに相応しいのでは無いか、という気がしています。

もちろん今部屋の中では、この作品がターン・テーブルの上に。

Night & Day

Night & Day