蒼風閑語

ll_bluewind_llのひねもすのたりのたり

桜吹雪と文庫本

今日は午前中の内こそ薄っすらと雲がかかっていましたが、午後からは陽射しが戻って来て気温の方もグングンと上昇。

初夏並みに“暑かった”昨日に引き続き、シャツの上にベストを羽織っただけという軽めのスタイルで、いつもの様に多摩川へと散歩に出掛けました。

明るく陽の射している土手の桜並木はもう7割方が散ってしまっているので、今年のお花見の賑わいもどうやら一段落と言ったところ。ユックリと新芽や若葉の手触りを楽しめます。

花見客の喧噪に代わって今日目立っていたのは、土手の中腹に腰を下ろして読書をしたり、横になってリラックスしたり、はたまた帽子やタオルを顔の上に乗せてお昼寝をしている人々の姿。

そうそう、やはりこれこそ春の河川敷の“理想的な”風景というものです。そこで私も早速携(たずさ)えていた文庫本をカバンの中から取り出して、桜吹雪の舞い散る中“土手の人”の仲間入りをする事に。

読んでいたのがロマンティックな小説やエッセイや詩歌の類ではなく、ランダウ=リフシッツの小教程『力学・場の理論』(ちくま学芸文庫)だった・・・というのが、愛想も色気も無くて「ガックシ」なところではあったのですけれども。

力学・場の理論―ランダウ=リフシッツ物理学小教程 (ちくま学芸文庫)

力学・場の理論―ランダウ=リフシッツ物理学小教程 (ちくま学芸文庫)