蒼風閑語

ll_bluewind_llのひねもすのたりのたり

このくにの姿

先日、筑紫哲也氏の『若き友人たちへ』(集英社新書)を購入してふと部屋の本棚を見ると、2007年に刊行された同氏の対論集『このくにの姿』(集英社)が未読のままなのに気付きました。

内容は独立していると思われるのでどちらを先に読んでも良さそうなものですが、せっかく気が付いたのだからと本書の方を先に読んでおく事にしたのです。

2003年刊の前著『このくにの行方』(集英社)同様、TBSの報道番組だった「筑紫哲也ニュース23」で放送された、各界の著名人へのインタヴューを完全収録して活字化したもの。

オンエア時にちゃんと視聴していて中の発言に記憶が残っているものあり、見逃していて改めて「これは観ておきたかったなぁ」と思わされたものあり、確かに観ていた筈なのに内容はすっかり忘れてしまっているものありで、やはり何かと感慨深いものがあります。

中でも宮崎駿氏との対論に見られる発言はいろんな意味で示唆に富んでおり、両氏による最初の対談が完全収録されているという宮崎氏の著作『出発点』にも、機会があれば是非目を通しておきたいと思わせる内容でした。

さて、本書に続いて読むべきは件(くだん)の『若き友人たちへ』でしょうか、それとも、これも先頃発売された『この「くに」の面影』(日本経済新聞出版社)が先でしょうか。

・・・少し間を置いて考えてみる事にしますね。

このくにの姿―対論・筑紫哲也『ニュース23』

このくにの姿―対論・筑紫哲也『ニュース23』