蒼風閑語

ll_bluewind_llのひねもすのたりのたり

現代思想

昨夜から読み始めているのですが、青土社が刊行している雑誌『現代思想』の9月号が面白いです。

というのも今月号で特集されているのが、「現代数学の思考法―数学はいかにして世界を変えるか」という、自然科学好きにはちょっと見逃せない感じのテーマなのです。

しかも今回の特集で目玉となっているのが「自然からの出題にいかに答えるか」と題された、田崎晴明小島寛之・加藤岳生の3氏による鼎談(ていだん)。

こちらの討論にはまだ目を通していないのですが、鼎談メンバーのお一人である小島寛之氏のブログで上手く紹介されていた事もあってとても楽しみ・・・というか、そもそものお目当てはコレ。

とはいっても今月号に収録されている論考は、その小島寛之氏の他にも砂田利一氏、深谷賢治氏、黒川信重氏、大栗博司氏、佐藤譲氏といった錚々たる顔ぶれですから、読み応えは充分過ぎる程。

どの文章も、まるで各先生方による一般向けの講演を聞いている様。数学や物理学の専門書を読んでいる時とはまた違った風情で、なかなかに愉しめます。

もし書店などでお見掛けの際には、是非手に取ってみて下さい。

現代思想2010年9月号 特集=現代数学の思考法 数学はいかにして世界を変えるか

現代思想2010年9月号 特集=現代数学の思考法 数学はいかにして世界を変えるか