蒼風閑語

ll_bluewind_llのひねもすのたりのたり

二百二十日の出逢い

再び残暑がぶり返して真夏日となった「二百二十日」の今日も、相変わらず元気良く神保町の古書店街を歩いていました。

何はともあれ、とばかりにまず訪れたのは岩波書店の直営店。何故かと言えば雑誌『科学』9月号の特集は、「雲 ― 豊穣なる非線形科学の世界」という気象好きには見逃せないテーマなのです。

木村龍治・吉崎正憲・近藤豊・高橋劭・菊池勝弘・佐藤正樹・三好健正・島伸一郎・草野完也・高薮縁という執筆陣による解説記事に加え、倉嶋厚・佐藤文隆の両氏によるエッセイという豪華な顔ぶれ。目を通すのが楽しみ楽しみ・・・。

お目当ての1冊を早々に手にして足取りも軽く古書店を巡り始めると、あるお店で木村龍治氏の『地球流体力学入門』(東京堂出版)を発見。随分前から「読みたいリスト」に入っている一冊で、手に取ってみればコンディションも悪くありません。

気象学関連での良い出逢いが続いた後は新書・文庫の均一台から、本間三郎・山田作衛の両氏による共著『電気の謎をさぐる』(岩波新書)をチョイス。この本は今回初めて目にしたのですが、最初の数ページだけで“ググッと引き付けられる”感じがあったのです。

雑誌・ハードカバー・新書と各1点ずつの良書と巡り合う、何ともラッキーな“残暑の一日”だったのでした。

地球流体力学入門―大気と海洋の流れのしくみ (気象学のプロムナード 第 13)