蒼風閑語

ll_bluewind_llのひねもすのたりのたり

『第4版』にクラクラ

年明け早々に神保町の古書店で出逢った『スーパー・アンカー英和辞典 第4版』(学習研究社)ですが、このところちょっとした時間を見付けてはこの新しい辞書を読み耽っています。

個人的には、国語辞典だと『新明解国語辞典』(三省堂)、英和辞典ならこの『スーパー・アンカー英和辞典』がいわゆる“読んで愉しい辞書”の双璧ではないかと考えているのですが、この「第4版」はあらゆる点で第3版を大きく凌駕する素晴らしい改訂となっている様です。

一見して目立っているのは「直訳の落とし穴」というカコミ記事と〈注意〉〈info〉ラベルの新設ですが、単純に収録語数だけを取ってみても第3版の6万6300から7万2000へと大幅アップ。それに従って総ページ数も2060から2186へと増加しており、ほぼ中辞典と呼んでも差し支えない規模の情報量となっています。

何より紙面のイメージを大きく変える要因となっているのが大幅な図版の入れ替えでしょうか。親しみ易い反面やや子供っぽい印象も与えていたコミカルなイラストが減って、コトバの本質の直観的な理解により有効と思われる図表が適宜追加されている様です。

そして、重要語句などに使用されている赤いインクがこれまでに比べ少しダークな色合いになって、ページ上部に引かれている赤い罫線が幾分細めのものに変更されている点なども、全体的に落ち着きのある“読み疲れしない”仕上がりに一役買っている気がします。

これまで随分とお世話になって来た旧版同様、この第4版も引き続き「座右の書」となりそうです。

スーパー・アンカー英和辞典 第4版

スーパー・アンカー英和辞典 第4版