蒼風閑語

ll_bluewind_llのひねもすのたりのたり

エル・シッド

うわー暖かい!と日中を浮かれて過ごしていたところが、ひとたび陽が落ちるや掌を返した様に北風がピューピュー。一転してとてもとても寒い夜になりました。

こんな日はさっさと帰って部屋の中でヌクヌクするに限る・・・とセカセカした急ぎ足で地元の商店街を歩いていると、素晴らしく美味しい自家焙煎が自慢のコーヒー豆屋さんが寒風吹き荒ぶ中店頭に出て頑張っています。

当然ながらこちらも足を止めて、昼間はあんなに暖かかったのにねぇと笑い合い、お互い肩をすくめて白い息を吐きながらの立ち話。

更に近所のコンビニにも立ち寄ってネット書店で注文していた書籍の受け取り。今夜我が家にやって来たのは、スペインのとても有名な古い古い英雄叙事詩、"Cantar de  Mio Cid" (Edimat Libros) です。日本では「エル・シッド」のタイトルでよく知られているもの。

ちょうど1年程前に入手した牛島信明・福井千春の両氏による邦訳『わがシッドの歌』(国書刊行会)を時折開いてはつらつらと眺めたりする内に、スペイン語の原詩を対照させてみたくなったのでした。

ペナペナしたペーパーバックではなく何とも言えぬ雰囲気の漂うハードカバーの装丁。どうやらこの週末は、本書と日本語版と西和辞典とを取っ替え引っ換えしつつ、あれやこれやと愉しむ事になりそうです。

Cantar de Mio Cid & Las mocedades del Cid/ Cantar de Mio Cid & The Youthful Deeds of El Cid

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スペイン中世・黄金世紀文学選集 (1)

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