十六夜の一本桜
満開宣言の発表された桜を眺めながら帰りたくて、帰宅時に2駅分をお散歩がてらに歩いてみました。
途中の道程に特別な桜並木という程のものは無いのですけれども、そこかしこに立っている一本桜がどれも見頃になっており中々に良い風情です。
花見客が集まってかしましい「桜の名所」には全く興味が無いので、この季節はもっぱら街路樹や小さな公園の桜を通りすがりに眺めて愉しむばかり。
今夜も街灯の明かりに照らされている道路沿いの桜の妖しい美しさに、思わず立ち止まって見とれてしまうところが何ヶ所かありました。
あまり人通りの多くない夜の歩道でスポット的に浮かび上がっている桜花の白さは、街中の風景でありながら一種幻想的な佇まいすら感じさせています。
視線を更に上へ向ければ夜空に煌々と輝いているのは「十六夜(いざよい)の月」。こうなると地上にある街灯の明かりが急に無粋に思えて来るのですから勝手といえば勝手なものではあります。
明日7日の夜は満月。もし順当に晴れていれば「立待(たちまち)の月」と満開の桜との競演による“月見で一杯花見で一杯”となりそうなところ。
ただ気象情報によると明日は終日北風が吹いて最低気温が5℃で最高気温も12℃止まり。午後からは曇で12時~18時までの降水確率が30%となっているので、夜の空模様については“やや微妙”な感じかも知れませんね。