蒼風閑語

ll_bluewind_llのひねもすのたりのたり

マリアとともに

昨日といい今日といいこの土日はあまりパッとしない空模様だったので、2日間とも基本的に「インドア生活」を堪能していました。

一昨日のこの欄にも書いたワンダ・ランドフスカの演奏の他に、最近改めて聴き直しているのがマリア・カラス主演のオペラ全曲盤やアリア集の数々です。

カラスの録音も決して“軽く聴き流す”ことなど出来ない不朽の作品ばかりなので、ひとたび耳を傾け始めるとまぁ時間の経つのが早いこと早いこと。

オペラ全曲の完奏となれば大凡2~3時間は費やすことになるので、仮にお昼過ぎに聴き始めたとしても2作品を愉しんだらもう夕方近く。しかも歌詞対訳の載った分厚いブックレットを首っ引きにしながらなので眼と耳の両方が疲れます。

それにしても、ここ暫くモーツァルトのオペラばかりを聴いていたので余計にそう思うのかも知れませんが、イタリアのヴェリズモ系オペラ作品のドロドロした世界観と、そこに生々しい生命感を吹き込むカラスの歌唱というのはやはり“圧倒的に強烈”です。

他のソプラノがヒロインを演じた録音だとCD1枚も聴けば「残りはまた今度」となりがちなのですが、カラスの歌唱だと何がどうあっても最後の結末まで聴き通さないではいられない。

ロッシーニの『イタリアのトルコ人』、プッチーニの『マノン・レスコー』、ヴェルディの『イル・トロヴァトーレ』、ベッリーニの『清教徒』・・・昨日今日で結局カラスの作品を4つ愉しんだ、何とも「オペラ三昧」な休日だったのでした。ふぅ。

ロッシーニ:イタリアのトルコ人

ロッシーニ:イタリアのトルコ人

 
ヴェルディ:歌劇「イル・トロヴァトーレ」全曲

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ベルリーニ:歌劇「清教徒」全曲

ベルリーニ:歌劇「清教徒」全曲