水無月・古書の街
今日は終日小雨のパラつく生憎の空模様でしたが、いつもの様に元気よく神保町を歩いていました。
気象庁のアメダス・データによると、今日日中の最高気温は21.5℃とこの時期としては低めだったのですけれども、湿度が80~90%と高かった事もあってか歩いていると随分蒸し暑く感じました。
それでも歩いていれば何かしら良い出合いがあるのがこの街。まずは理工書のお店で久々に専門書を一冊。ずっと読みたかった有名な物理数学の概説書がひょっこり出ていたのです。
ラッキ~♪と気を良くしてフラリと馴染みの中古盤屋さんを覗いてみると、こちらではモーツァルトのオペラ全曲盤がインポートCDとはいえ僅か800円という破格値。
オペラCDは中古国内盤で大体定価の3分の2~半額程度、輸入盤になるとそのまた3分の2~半額程度・・・というのが凡その相場だと思うのですが、これはそれよりずっと割安です。
これまたラッキ~♪の一言で、今日はもうこれだけで充分と思っていたところが、最後に立ち寄ったお店の均一台ではニュートンの業績を歴史的な見地から解説した叢書を発見しました。
この本自体は比較的よく見掛けるシリーズの端本で、価格の方もほぼ相場に準じたものだったのですけれども、一見してヤケやシミなどの劣化が見当たらずかなり良好なコンディションです。
函入り上製本で350ページを越える立派な装丁、内容はもちろん既に評価の定まっているベーシックな一冊ですので、こうして出逢うのも何かの縁・・・とこちらも持ち帰ることに。
理工書2冊とオペラ全曲盤でズッシリと重くなったカバンを抱え、霧雨の舞う古書の街を後にした水無月の夜だったのでした。