蒼風閑語

ll_bluewind_llのひねもすのたりのたり

短時間強雨

東京でもここ数日梅雨らしい空模様が続いていますが、今日九州北部では短時間強雨による被害が発生し、2万人規模での避難指示が発令されるという事態になってしまいました。

本日付『朝日新聞』夕刊の記事によると、

福岡管区気象台によると、大分県日田市や福岡県朝倉市では午前8時までの1時間に110ミリの猛烈な雨を記録。大分県中津市耶馬渓町では午前7時前までに1時間の降水量としては観測史上最高の91ミリ、福岡県添田町英彦山では86.5ミリを観測した。また、解析雨量によると、同県朝倉市付近で午前9時までの3時間に200ミリを超える雨となった。”

という事。ちなみに予報用語でいう“雨の強さ”とは以下の通りです。

・「猛烈な雨」:1時間におよそ80ミリ以上の雨

・「非常に激しい雨」:1時間におよそ50ミリ以上80ミリ未満の雨

・「激しい雨」:1時間におよそ30ミリ以上50ミリ未満の雨

・「強い雨」:1時間におよそ20ミリ以上30ミリ未満の雨

・「やや強い雨」:1時間におよそ10ミリ以上20ミリ未満の雨

・「弱い雨」:1時間雨量が3ミリ未満の雨

 (気象庁監修『予報作業指針 予報用語』より抜粋)

記事の最後の方に出てくる「解析雨量」を一口で説明すれば、“気象レーダーで観測した降水分布(どの辺りでどの程度降ったかという「面」のデータ)を、アメダス観測による降水量(観測地点で実際にどれだけ降ったかという「点」のデータ)で補正した雨量”という事になるでしょうか。

被害に遭われた皆様に心よりお見舞い申し上げると共に、私達自身も常に最新の気象情報をチェックするなど、警戒を怠らぬよう心掛けておきたいと思います。