蒼風閑語

ll_bluewind_llのひねもすのたりのたり

雨後の出逢い

気象庁のデータによると、今日の東京地方は日付が変わった時点で28℃を超えていたのですがそこからジワジワと低下して、やや強い雷雨に見舞われた午前11時台には25.5℃まで下がっていたという事でした。

午後からも蒸し暑くはありましたが昨日までに比べると幾分しのぎ易い感じで、実際日中の最高気温も夕方16時近くに記録した30.8℃をピークに「頭打ち」となった模様です。

さて、すっかり雨の上がった午後はいつもの様に神保町を歩いていました。古書の街も比較的優しい空気感のせいか人が多め。

馴染みのお店の一軒では、以前「読みたいリスト」に入れたまますっかり忘れ去っていた一冊、米沢富美子立花隆という斯界の巨頭お二人による対談『ランダムな世界を究める』(平凡社ライブラリー)を見つけて持ち帰ることに。

思わぬ出逢いがもたらした微妙な高揚感と共に、クール・ダウンも兼ねて足は数軒を隔てた中古盤屋さんへ。

つらつらと品揃えを眺めてみれば、入口付近には小ぶりな段ボール3つ。よく見れば箱のサイド部分には「3点で1000円」のPOPが貼り付けてあります。

ふぅんどれどれ・・・と暫し物色してみると「え、これが1点300円そこそこ?」と確認したくなる様な出物がチラホラ。

ピアソラの『ブエノス・アイレスのマリア』(国内盤2枚組)、ソロモンとギーゼキングのピアノ・アンソロジー(共に輸入盤2枚組)、これら2枚組も3点で1000円なのですからお買い得もいいところです。

小さな本を1冊と聴き応え充分の2枚組CDを3セット収めてそれなりの重量になったカバンを携え、行きつけのコーヒー・ショップへと足を運んだ“ちょっと涼しい葉月の夕暮れ”だったのでした。