蒼風閑語

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楽聖との出逢い

暑い暑いとやたらに暑がってばかりいるのもツマラナイので、今日は夕方神保町まで足を延ばしてみました。

閉店までのおよそ小1時間のこと、数軒のお店を覗いては書架に並んだ背表紙を眺めて行きます。

と、あるお店の文庫・新書コーナーで、青木やよひさんの代表作として知られる『ベートーヴェン〈不滅の恋人〉の探求』(平凡社ライブラリー)を見つけました。

そういえば、ゲイリー・オールドマンイザベラ・ロッセリーニが主演した映画『不滅の恋―ベートーヴェン』を観たのはいつの事だったか。

ベートーヴェンの有名なエピソードのひとつを上質な娯楽作品に仕立てたバーナード・ローズ監督の手腕に感心した記憶があるのですが、本書はそういったエンターテインメントとは一線を画しています。

文庫本とあまり変わらないサイズながら300ページを超える結構な分量、タイトルに「探求」の一語を含んでいる事からも判る通り、かなり腰の座った内容の研究書。見た目以上に読み応えがありそうです。

直感的に「今日はコレだな!」と思い定めてそのままレジへ直行。最初の数ページに目を通した時点で映画のシーンがパパっとフラッシュバックして、なかなか気分が高揚して来ます。

今度の3連休にでもジックリ愉しんでみようかと、表紙のイラストを眺めながら考えているところです。

ベートーヴェン〈不滅の恋人〉の探究―決定版 (平凡社ライブラリー あ 21-1)

ベートーヴェン〈不滅の恋人〉の探究―決定版 (平凡社ライブラリー あ 21-1)