寒露にヴァント
「体育の日」で二十四節気のひとつ「寒露」で3連休の最終日だった今日は、とても爽やかな空気に包まれた気持の良い一日でした。
気象庁のアメダス・データによれば、東京での日中の気温はほぼ20℃近辺に固定されており、最低湿度の方も概ね50~60%程度。まるで“気持ちいい空気感”を生み出すお手本のような数値が並んでいます。
こんな日は何をしても気分がイイので、午前中から洗濯機を回したりチョコチョコ掃除をしてみたり。CDやLPに耳を傾けてみたり読みかけの本に目を通してみたり。
中でも、先日中古盤屋さんで気まぐれに買い求めていたギュンター・ヴァント指揮北ドイツ放送交響楽団の演奏によるストラヴィンスキー、フォルトナー、ウェーベルン、マルタンの作品集は今日の空気感とも相俟って最高にクールな印象。
インナー・スリーヴのクレジットを見ると、どうやら1984年と翌85年に録音されたライヴ音源らしいのですが、さすがにヴァント&NDRらしく物凄くイイ音です。20世紀の音楽を緻密に且つシャープに演奏することにかけてはケーゲル&ライプツィヒ放送響あたりと双璧と言えるかも知れません。
夕食も煮物とお味噌汁とお漬物に炊きたて御飯でほっこりと。連休の締めは“一年の中で最も良い季節”を実感する「好日」となりました。