蒼風閑語

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一生モノの英語勉強法

このところ何だか「英語新書」づいている感じで、今日は鎌田浩毅と吉田明宏の両氏による共著『一生モノの英語勉強法 ― 「理系的」学習システムのすすめ』(祥伝社新書)を読了しました。

実は英語の学習法に関する指南書の類(たぐい)をちゃんと読むのは初めての事だったのですが、案外面白かったというか「うんそうそう、そうなんだよねぇ」と頷ける部分が随分沢山あった様な気がします。

全体は大きく8つの章から成り、内訳は第1章「英語ができれば人生が変わる!」、第2章「“武器”としての発音」、第3章「本当は「おもしろい」英文法」、第4章「英文を読む ― 「多読」と「精読」の訓練法」、第5章「単語力アップの秘訣 ― 英語学習で最大の難関を突破するには」、第6章「聞く技術と話す技術」、第7章「英語学習を継続するために」、第8章「英語学習のための必須グッズ一〇選」という流れ。

こうして各章のタイトルを並べてみただけでも推察出来そうですが、全体を通じて言えるのはとにかく “読者をその気にさせる” ための配慮がほとんど「涙ぐましい」と言ってもいい位徹底的に施されている事でしょうか。

ここまで「優しく(易しく)」「丁寧に」「手取り足取り」「噛んで含める様に」書いて貰わないと勉強って出来ないものかなぁ・・・などというのは恐らく “野暮の極み” なのでしょうけれども、それにしても手厚い。

人気教授とカリスマ講師がタッグを組んで作り上げた、「癒しと励ましの学習指南書」と言って良さそうです。

個人的に興味深かったのは第2章と第6章。それと第8章の最後にある参考図書リストは古典的良書を多く含み有用でした。