蒼風閑語

ll_bluewind_llのひねもすのたりのたり

類語辞典の定番

日中はオモテに出ても暑いだけなので、午後の遅い時間になってから神保町へ出掛けました。

時間が遅かったので程無くほとんどのお店が閉まってしまったのですが、少し遅い時間まで営業しているお店を覗いていると、ちょうど均一台に辞書を並べている所へ行き当たったのです。

書架に3冊あった辞書のうち2冊はスタンダードな学習漢和辞典。そしてその隣には、すっかり色褪せた黄色い背表紙のやや分厚い辞書が1冊。函の付いてない「裸本」です。

どれどれと手に取ってみるとカバーこそヤケやヨレが目立つものの、本体の方はなかなか良好なコンディション・・・というか、巻末の索引部分に2箇所背割れがある以外はほとんどダメージがありません。

しかも定価は5千円以上もする辞書なのに、カバー上部に無造作に貼られた値付シールを見ればコレがまた「エッ」と驚いてしまう様なリーズナブル・プライスです。

しばらく店頭でためつすがめつしていたのですけれども結局持ち帰る事にした一冊は、大野晋と浜西正人の両氏によるシソーラスの定番『角川類語新辞典』(角川書店)です。

実は現在『講談社類語辞典』(講談社)を愛用しているのですが、購入の際にはこの角川版とどちらにするか随分迷ったものでした。今回の出逢いでようやく類語についても「引き比べ」を愉しめる様になったという訳です。

そのまま行きつけのコーヒー・ショップまで足を延ばしてカウンターの一角に腰を据え、早速「類語の森」を散策していた葉月の夜だったのでした。

角川類語新辞典

角川類語新辞典

 
講談社 類語辞典

講談社 類語辞典