蒼風閑語

ll_bluewind_llのひねもすのたりのたり

たちまちの再会

すっかり蒸し暑さも控えめになった夜の丸の内界隈、駅前の商業施設内にある大型書店に立ち寄りました。

神保町と違って営業時間が21時までというのが有難い。今夜は入店したのが20時を回っていましたが、それでも1フロア位なら充分ユックリ目に徘徊出来るのが嬉しいところです。

広々とした文庫・新書のフロアで新聞の広告や書評欄で見て気になっていた本を一通りチェックして、さて、せっかくだからそれ以外の中から何か1点買って行きましょうか・・・と文庫の背表紙に目を通してみます。

さすがに膨大な品ぞろえを誇る大型書店だけあって背表紙の読み応えもなかなかのもの。岩波・新潮・講談社・筑摩・中公あたりを眺めてから、点数の少ない文庫が纏めて置かれている棚の前でも暫し。

そういえばタイラー・ハミルトンの『シークレット・レース』も読んでおかないとなぁ・・・などと思いながら見ていると、一冊の背表紙に目が留まりました。

25日の「南極講演会」終了後の会場ロビーで販売されていたのにアッという間に売り切れてしまって買いそびれていた、北村泰一氏2007年の著作『南極越冬隊 タロジロの真実』(小学館文庫)です。

あ、これにしよう!と瞬間的に判断してそのままレジへ直行。一旦手にする機会を逃しても何故かすぐまた出逢う事が出来た本というのは何かしら縁があるのでしょうし、こういう偶然こそが本との出逢いとしては面白いところだったりするのです。

当然ながら帰りの電車の中では最初の数十ページを拾い読みしていましたが、たちまち先日拝見したばかりの北村氏の表情や語り口が思い起こされて何とも愉しい読書体験の始まり。

これがしばらく続くかと思うと・・・いやもうワクワクしますねぇ。