蒼風閑語

ll_bluewind_llのひねもすのたりのたり

中秋の名月

日中の雲ひとつない晴天は夜になってからも続き、今年は一際見事な「中秋の名月」を愉しむ事が出来ました。

帰宅時に空を見上げると完璧な真円度のお月様がビルの谷間にポッカリと。一片の雲もない漆黒の空に煌々と輝く月がよく映えています。

それにしても今夜改めて「絵になるなぁ」と感じ入ったのは、新しい東京駅の駅舎と満月が醸し出す絶妙なコントラストでしょうか。

うす青くライトアップされた赤レンガ造りの駅舎とその上に白く輝く月を眺めていると、何だか映画のワン・シーン観ている気分。

それは後方にそびえ立つ無粋な高層ビルの存在も一瞬忘れてしまう程のインパクトで、思わず交差点を横断するのをパスして見入ってしまった程でした。

そして最寄り駅についてからふと思い立って大きく回り道。多摩川の河川敷を少しばかり「お月見散歩」してみたくなったのです。

こちらは周りに光源が少ないので月の輝きも一層冴え冴えとして、心なしか明るさまで何割か増した様な気がする程。

明るいお月様を背に月明かりで出来た自分の影を眺めながら、全身で「名月」を味わった長月の夜だったのでした。