蒼風閑語

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スーパー・アンカー和英辞典

前回の当欄で購入に至る経緯をお伝えしておいた『スーパー・アンカー和英辞典 第2版』(学習研究社)がどうにも面白くていけません。

姉妹品の『スーパー・アンカー英和辞典』については第3版・第4版と続けて愛用しているので、この辞書の完成度も面白さも「よく判っている」様な気になっていたのですが、これまで和英の方に手を付けて来なかったのは完全に「片手落ち」だったと痛感しているところです。

とにかくどのページを開いてもへえ!そうなんだ!!と目から鱗が落ちる様な記述ばかりで、気が付くといつの間にか数ページを読み込んでしまっている、という具合ですからどうにも始末に負えません。

一体何がそんなに面白いのだと問われるとイヤもう全てが・・・と言いたくなるのですけれども、何といっても見出し語の選定が秀逸なのと日本語の例文を英語化する際のセンスとクォリティが圧倒的。

例えば見出し語に【がくん】とあって、「がくん」って何ね・・・と例文を見ると、“彼のぼろ車はがくんと発進した His old car started with a jerk.” とあり、さらにダメ押し的に “ことしはその大学の入学志願者数ががくんと(=急激に)減った The number of the applicants for entrance to that university decreased sharply this year.” などとサラリと書いてあるのですからもう唸るしかありません。

何となく全体的なイメージからビギナー専用?みたいな誤解をなさっている方もいらっしゃるのではないかと思うのですが、むしろ「英語全然苦手じゃない・・・っていうか結構得意」と思っている方ほど得るところが大きいのではないかと思います。

我が家にやって来てからまだ3日にしかなりませんが、既にデスク脇の1等地にその座を占め着々と「愛読書」としての地位を揺るぎないものにしようとしている “恐るべき一冊” とも言えそうです。

スーパー・アンカー和英辞典 第2版

スーパー・アンカー和英辞典 第2版