師走の朔日
早いもので今日からはもう12月、師走という事になります。
例によって「師走」の字を各種辞書で調べてみると、やはり古語辞典の記述が見出し語・語釈共に充実している様です。
【し‐はす】 師走
陰暦十二月の異称。極月(ごくげつ《年の極まる月の意》)。
こうして目で見ると全く「読んで字の如く」なのですが、“極月”という言い方は初めて耳にしました。
【しはす‐あぶら】 師走油
江戸時代、十二月に油をこぼすと火にたたられると言って、こぼした者に水を浴びせてまじなう俗習。
そう言えば先月“酉の市”について調べた時に、「三の酉がある年には火事が多い」という言い伝えがあったのを思い出します。
【しはす‐ばうず】 師走坊主
(年の暮れは人がみな忙しくて、仏事をする者がないところから)暇な者、みすぼらしい者のたとえ。「しはすらうにん」(師走浪人)とも。
(小学館『古語大辞典』より抜粋)
なるほど~言われてみれば確かにそうかも、と思わず膝を叩いてしまうコトバです。言うまでも無く、神社仏閣の“書き入れ時”は初詣客の押し寄せる1月ですものねぇ・・・。