蒼風閑語

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怒涛の復刊

昨年も厳選された数点の良書が新たに日の目を見ましたが、今年も岩波書店の10点11冊に及ぶ“理系書籍一括復刊”が実施されます。

今回選ばれたラインナップは前回同様、古書店にもあまり出なかったり見掛けても結構な高値が付いていたりで、なかなか容易には手を出せなかったものばかり。

特に山内恭彦氏の『一般力学 増訂第三版』、松本幸夫氏の『トポロジー入門』、小平邦彦氏の『複素多様体論』、大貫義郎氏の『ポアンカレ群と波動方程式』辺りは「読みたいリスト」の上位20番以内から外れた事はありません。

これだけでもスゴイスゴイと口元は緩みっ放しになるのですが、加えてみすず書房からは朝永振一郎氏の『スピンはめぐる』が新装版として新たに発刊されるとの事。ボーア、ハイゼンベルク、ボーム、プリゴジンペンローズとこちらも今年に入ってから続々と名著を復刊させています。

今月はちくま学芸文庫の“Math & Science”シリーズからもランダウ=リフシッツの『物理学小教程 量子力学』の復刊が控えているのですから、購入書籍の選択にはいつも以上に頭を痛める事になりそうです。