ソフトウェア開発の名著
しばらく前に近所の“チェーンストア系新古書店”で買い求めた、柴田芳樹氏2006年の著作『ソフトウェア開発の名著を読む』(技評SE新書)を読了しました。
散歩の途中何となくお店に立ち寄って、新書コーナーにあったのを手に取ってみたら何だか面白そう。ちょうど書籍全品半額セール中でもあったので持ち帰る事にしたのです。
内容は柴田氏がソフトウェア開発に携わったという28年の内、最後の8年間に読んだ本の中からお薦めをセレクトして紹介して行くというもの。
採り上げられていたのは、ワインバーグの『プログラミングの心理学』、ブルックスの『人月の神話』、デマルコ/リスターの『ピープルウェア』、デマルコの『デッドライン』、マクブリーンの『ソフトウェア職人気質』、ハント/トーマスの『達人プログラマー』、マコネルの『コードコンプリート』、カーニハン/パイクの『プログラミング作法』という8冊。
この中に読んだ事のある作品は一冊もありませんでしたが、内容の要約や引用の仕方が巧みなうえ、何より柴田氏のこれらの本に対する“静かな情熱”の様なものがどのページからも感じられ、知らず知らずの内に「読んでみようか」という気になってしまいます。
やはり書評やブックガイドといった類(たぐい)の書籍は、“確固とした信念のもと淡々とした筆致で”書き進められたものに一番説得力が感じられるみたいです。