蒼風閑語

ll_bluewind_llのひねもすのたりのたり

ヘアカット2.6

まだやってるかなぁ・・・と危惧しながら、地元の駅前から続く商店街を真っ直ぐ歩く如月の夜。

目指すお店の店頭で三色ポールがまだグルグル回っているのを見つけてホッと一安心しました。そう、先日から先端のあちこちがあらぬ方向へハネ始めていたので、取り急いで髪を切りたかったのです。

ドアを開けてみれば、閉店時刻の1時間ほど前だったのですが中にいたのは店主のみ。「あ、まだ大丈夫すか?」「もちろん、どうぞどうぞ」といった遣り取りをしながら無事椅子の上の人に。

これが土日の訪問だと、よほど幸運なタイミングでもなければ大抵2〜3人分は待たされる事になるのですからラッキーな展開です。

「さて、今日はどうします?」「んー、3〜4センチですかねぇ」「了解です」。

十数年も行きつけているお店なので毎回受け応えするのは切る長さだけ・・・と言っても普段のオーダーは概ね「3〜4センチ」か「4〜5センチ」ばかりで、「今日はバッサリ」とか「うんと短く」とかヴァリエーションが増えるのは夏の間のみというお気楽さ。

注文に応える店主のハサミ捌きもすっかり手馴れたもので、淀んだり滞ったりするところが微塵もありません。途切れること無く他愛のない話を交わしながらいつもの段取り通りにテキパキと作業が続きます。

カットが終わってからも暫くおしゃべりを愉しんで、店を出たのはちょうど閉店時刻の3分前という周到さ。むぬぬ・・・いつもながらカンペキな仕事ぶりですな。

店主とたまたま年齢が近いこともあって妙にウマが合うというのか、思いがけず長い付き合いになっている理髪店のお話でありました。