蒼風閑語

ll_bluewind_llのひねもすのたりのたり

御苑の色彩

昨日は時折少し冷たい北風は吹いていたものの街の風景はまるで輪郭がクッキリと縁取られた様で、一瞬我が眼の解像度が3割方アップしたのかと思う位綺麗に晴れ上がっていました。

これは何処かへ出掛けなければと熱々のコーヒーを啜りながら考えて、都心の紅葉や黄葉の見頃も今週辺りが最後かな・・・と久しぶりに新宿御苑まで足を伸ばす事にしたのでした。

スグリーンの少し厚手のシャツにブラウンのジャケットを羽織って、使い古した小型トランクをブラブラさせながら歩く御苑の色彩は、上から下まで全てが見どころで正に「多士済済」といった感。

空の蒼さを最高の背景にして頭上には紅葉や黄葉、足下には枯葉・朽葉がそれぞれの色目を競い、植え込みでは清楚な感じで花開いたペーパーホワイトが点々と純白のアクセントを添えています。

閉園時刻が来るまでゆっくりと散策を愉しんだ後は大きな書店に立ち寄って、先頃出版された江沢洋氏の『解析力学』(培風館)を買い求めて“麗しの日曜”の締め括りとしたのでした。

解析力学 (新物理学シリーズ)

解析力学 (新物理学シリーズ)